以前、WordPressを無料で使うため、Google CloudのAlways Free枠を使ってVMにDockerで構築した。
その際、情報としては拾っていたが契約(アカウント作成)まで行っていなかったのがタイトルにもあるシンフリーサーバー。
エックスサーバーが運営している無料レンタルサーバーということで気になっていたものの、他社から乗り換えの場合のみ使える(2025年1月時点)とのことだったのでスルーしていた。
が、なんとか乗り換え元のサイトを準備することに成功したため、シンフリーサーバーでWordPressのサーバーを立ててみた。まだ2日程しか使っていないが、使い勝手がなかなか良かったので記事にしようと思う。
なお、比較対象として先日構築したGoogle CloudのVMを挙げるが、これはAlways Freeプランで使用可能なE2-Microであることに留意いただきたい。
移転元のサーバーについて
使用感について書く前に、移転元のサーバーに関して。
移転元と書いているが、実際にデータを移す必要はない。あくまで「今このサーバーを所有している」という証明のためだけに使用する。
どうやってそれを行うのかというと、指定されたHTMLファイルを移転元サーバーの指定の場所に配置するだけ。シンフリーサーバーがそのHTMLを確認すれば認証OK、という流れ。
移転元となるサーバーには条件があるようだった。先日構築したGoogle Cloudのサーバーを指定してみたが、これは移転元サーバーとして使えない旨のメッセージが表示されていた。条件がドメインなのか、サーバーのIPアドレスなのか、そのあたりは不明。
使用感について
WordPressのページを表示する動作をGoogle Cloudと比較すると、断然シンフリーサーバーの方がよい。サーバーが国内にあることも影響していると思う。体感としては、Google Cloudが少し我慢する必要があるのに対し、シンフリーサーバーは一般的な個人ブログ程度の待機時間で表示される。
また、WordPressも複数立ち上げることができるのも強い。Google Cloudではメモリの制約上こうはいかない。ドメインも独自ドメインを使用できるため、サブドメインを分けることで複数のサイトを1つのアカウントで使うこともできる。
ストレージについては1アカウントに対して10GBのようだった。WordPressを複数立ち上げてもトータルで10GBらしい。Google Cloudは30GBなのでシンフリーサーバーの方が少ないが、テキストメインであれば特に問題になることは無いように思う。画像や動画を大量にアップロードするような運用であれば、30GBでもすぐに足りなくなるだろう。まぁお試しであれば十分かと思う。
もちろん、どこかのサービスと違ってプラグインも追加可能。
WordPressの立ち上げもブラウザの画面からポチポチすればできるので簡単。すばらしい。
注意点
と、シンフリーサーバーの方がよさそうなことを書いてきたが、注意しないといけない点もある。
それは更新手続き(手動)が必要ということ。まぁボタン押すだけっぽいけど。3カ月後の月末が契約直後の期限になっていて、契約期間が残り2カ月を切ったタイミングで更新できるようになるっぽい。最低3カ月に1回更新すれば使い続けられるようなインタフェースだった。
Google Cloudの場合は1度設定すればずっと放置しても問題ないと思われるので、ここは大きなポイント。シンフリーサーバーの場合は何カ月も放置していると勝手に削除されるので注意。
まとめ
更新を忘れるとサイト自体が消滅するリスクがあるので、本番運用には不向き。お試しで使う分には結構いいと思う。移転元サイトが準備できればね。
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