Ethereumのfinalityはブロックの書き換えが完全に阻止されているわけではない

Ethereumにはブロックのfinalityという概念がある。

finalityという名称から、完全に書きかえができないような印象を受けるが、実はそうではない。(2025年1月におけるPoSの実装において)

ではfinalityとはどういう状態か。公式サイトには以下のように記述されている。

ファイナリティとは、イーサリアムの新しいコンセンサスメカニズムであるプルーフ・オブ・ステークにおいて、ステークされたETH全体の少なくとも33%をバーンしない限り、ブロックを変更したり、ブロックチェーンから削除したりできないことを保証する仕組みです。

https://ethereum.org/ja/roadmap/single-slot-finality/#what-is-finality

要は書き換えるためには多くのETHを支払う必要がある(ETHが消失する)ので実際に実行される可能性は低いよね、ということである。

アプリケーションを開発する際は、この仕様を知っておいた方がよいと思う。たとえ実装に変更がなかったとしても。

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