前回投稿した動画にコメントが付いていた。対象の動画は以下の記事から参照してほしい。
コメントが付いていたのはよいが、問題はその内容であった。シークレットリカバリーフレーズがコメントに含まれていたのである。

画像内の「シードフレーズ」は、シークレットリカバリーフレーズのことである。
日本人ではなさそうなので最初は「Scamか?」と思ったものの、シークレットリカバリーフレーズを書き込む理由が見当たらない。「意味がわからない行動だな」と思いながらも、該当コメントは削除した。
少しして、この人の行動の理由・原因を考えてみた。まず思ったのが悪意のある書き込みではないのでは?ということ。そして、悪意がないのであれば、名前こそがこの悲劇を生みだした原因の一つではないか?と。
Ω .oO (シードフレーズ…?)
この人の書き込みをよく見ると、「シードフレーズ」という言葉を使っている。また、OKXウォレットとの記載があるのでOKXのページに行ってみた。

なるほど、たしかに「seed phrase」と書いてある。下には「他の人へシェアしないで」といった注意書きが書いてあるが、特に目立った記述とは思わない。この画面を見てバックアップする人は以下ように書く可能性が十分にある。
seed phrase: foo bar hoge fuga ...
よくわからないままウォレットを作成し、画面の指示のとおり「シードフレーズ」をメモした、というような人がしばらく経過して上記メモを見た場合、何のことか理解できないと思う。まず「シードフレーズ」という単語が一般人にとって意味不明である。よって「何かわからないけれど、ウォレットを使うために必要な文字列」程度の認識になるだろう。
そして困った状況になったとき、自身が持っている情報を提供すればよいと考え、このメモに記載されている文字列を教えた。このような状況であったと考えるならば、冒頭の書き込みも特に不思議ではないと思う。
秘密にしなければいけないと思わせる用語を使う
この記事を書いている時点でMetaMaskは「シークレットリカバリーフレーズ」という表現になっている。先ほどのメモも、以下のようになるだろう。
secret recovery phrase: foo bar hoge fuga ...
これであれば、書き込みをしない判断になっていたかもしれない。
おまけ(さらなる悲劇)
このような状況も考えられるので、本人に返信コメントをしようと思ったのだが、YouTubeの仕様上削除したコメントは復元できないらしい。
この人が他の場所で同様の書き込みをしていないことを祈るばかりである。
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